回復期リハビリテーション病棟
当院、回復期リハビリテーション病棟の病床数は47床です。
患者様ご家族様が望まれる在宅復帰出来ることを目標に、尊厳を守り輝く幸せな生活を取り戻すべく多職種連携を図り、日々リハビリ、看護介護ケアに励んでいます。当院での取り組みをご紹介いたします。
①透析患者様の受け入れ
当院は透析室を併設しており透析を受けながら安心してリハビリができます。
②口から食べられる幸せを目指した取り組み
脳卒中などの病でチューブや胃瘻で栄養を取られている患者様や、肺炎後の廃用症候群などにより摂食嚥下障害の患者様が、口からおいしく食べるための取り組みを行っています。
▼食堂
食事前にメニューをアナウンスし食事の楽しみを感じて頂き、食堂にて嚥下体操を行っています。食堂には患者様と一緒に作成した季節の飾りつけを行っており、季節を感じながら食事をして頂きます。3月4月は食堂の窓から桜が見えます。
▼歯科
当院には歯科があり口腔ケアや治療が出来ます。義歯作成や調整も可能です。
口から美味しく食べるには口腔の状態が非常に重要です。
また科学的に評価していくためVE(嚥下内視鏡検査)を行います。誤嚥しない適切な形態を選別しアップしていきます。
▼エピソード
昨年、経鼻栄養で全く経口から食べられなかった患者様がちゃんぽんを食べたいと言われ、スワローチームが介入し、ご本人がリハビリを懸命になさって美味しそうにちゃんぽんを召し上がったお姿はスタッフ一同感無量でした。また元気に退院され、お見送りの際はうれし涙致しました。
▼リハビリテーションについて
1.患者様に合った車椅子を選定!! 食事の姿勢はとても重要!!
当院では福祉用具業者と連携を図り、多種の車椅子を用意しています。患者様の体格は様々で患者様の体格に合った車椅子を選定し、さらに足の長さや背もたれの調整など行い、座る姿勢が出来る限り快適に過ごせるように支援しています。また、食事時の姿勢はとても重要であり、姿勢が悪いと自分で食べにくく介助が必要です。また、誤嚥してしまうと肺炎などの2次的障害を招いてしまうこともあります。当院では看護・リハビリスタッフで連携して安全に食事が行えるように支援しています。
2.QOLを最大限に高める栄養管理
リハビリテーション栄養とは、障害者や高齢者の栄養状態、フレイル等を改善し、機能、活動、参加、QOLを最大限に高める「リハから見た栄養管理」です。リハビリテーションと栄養管理を同時に行う事によって、機能やADL、QOLがより改善する可能性があるとされています。
③多職種連携
患者様を取り巻く環境は、専門職がそれぞれ専門性を発揮し多方面で支えていく事が重要です。月1回のリハビリカンファレンスに加えケアを考えたいとき、臨時で多職種カンファレンスを行います。当院は多職種のスタッフ同士が気軽に相談できる環境があり、連携が出来ている強みがあります。熱心で心優しいセラピスト、看護師、介護士が日々患者様ご家族様のケアに励んでいます。
構成
職種別 | |
---|---|
PT | 16名 |
OT | 8名 |
ST | 4名 |
合計28名 |
回復期リハビリテーション病棟実績
2021年1月1日~12月31日
患者さまの1人1日あたりの
リハビリテーション時間
2時間 00分
在宅復帰率
72.1%
重症から改善された方の割合
47.1%
平均在院日数
81.8日
アウトカム
30点
疾患別割合
廃用症候群 9%
脳血管疾患 54%
運動器 37%
摂食嚥下改善率
57%
当院リハビリテーション科では、腎不全や心疾患、呼吸器疾患などの合併症をお持ちのご高齢者、85歳以上の超ご高齢者の患者様に、体調やお気持ちに合わせた、丁寧でゆっくりとしたリハビリテーションの提供を行います。